SOG制御装置(LTR-R形)
LTR
SOG制御装置
特長
- 簡易絶縁監視機能を標準搭載(方向性のみ)
PASの動作領域未満の地絡電流(微地絡)を監視して、本装置の表示ランプの点滅及び警報接点が作動します。微地絡検出時に設備の点検・改修を行うことで突発的な地絡事故を予防できる可能性があります。 - 接続端子位置に端子記号と制御線の色を表示していますので、誤結線を防止できます。
- 開閉器のトリップ回路およびSOG制御装置自体の検出回路を常に診断し、万一異常発生した場合は表示灯および警報接点が作動します。(万一の時の早期対応、日常点検に非常に便利な機能です。)
- 制御電源表示灯、Io表示灯(方向性のみ)、Vo表示灯(方向性のみ)、自己診断異常表示灯(方向性のみ)を装備しているため、現状態が一目で判ります。
- 制御電源がなくなっても2秒間は機能を満足することができます。(地絡事故のみ)
- 屋外用ステンレスボックス形、屋外用ステンレスボックス形(キー付)、また、保守点検時に便利な試験用端子台付のラインナップもございます。
定格および仕様
- 方向性(微地絡検出・自己診断機能付)
種類 | 非接地地区仕様 | PC接地地区仕様 | ||
---|---|---|---|---|
定格制御電圧 | AC100/110V(変動範囲88~121V) | |||
定格周波数 | 50/60Hz | |||
消費電力 | 8VA | |||
地絡動作電圧整定値 (完全地絡時の) |
2-5-7.5-10%(4段切替) | |||
動作位相特性 | 遅れ45°±15° 進み135°±15° | 遅れ60°±15° 進み120°±15° | ||
地絡動作電流整定値 | 0.2-0.3-0.4-0.6A(4段切替) | |||
地絡動作時間整定値 | 0.1-0.2-0.3-0.4-0.5(5段切替) | |||
警報接点容量閉路電流 (誘導負荷) |
AC100V 2A/DC100V 0.2A/DC30V 3A | |||
位相特性図 | ||||
規格 | JIS C 4612(高圧受電用ディジタル形地絡継電装置)準拠 |
注意
1.連動試験での動作時間は、地絡動作時間に0.1秒プラスした時間です。
2.停電補償時間は2秒です。(地絡事故のみ)
- 無方向性
定格制御電圧 | AC100/110V(変動範囲88~121V) | |
---|---|---|
定格周波数 | 50/60Hz | |
消費電力 | 8VA | |
地絡動作電流整定値 | 0.2-0.3-0.4-0.6A(4段切替) | |
地絡操作時間整定値 | 0.2秒(固定) | |
警報接点容量閉路電流 (誘導負荷) |
AC100V 2A/DC100V 0.2A/DC30V 3A | |
規格 | JIS C 4612(高圧受電用ディジタル形地絡継電装置)準拠 |
注意
1.連動試験での動作時間は、地絡動作時間に0.1秒プラスした時間です。
2.停電補償時間は2秒です。(地絡事故のみ)
管理値および試験条件について
- 方向性
試験項目 | 管理値 | 試験条件 | |
---|---|---|---|
動作電流値 | 動作電流整定値の±10% | Vo:零相電圧値の150% θ:45°(注5) |
|
動作電圧値 | 2%設定(76V±25%) 5%設定(190V±25%) 7.5%設定(285V±25%) 10%設定(381V±25%) |
Io:零相電圧値の130% θ:45°(注5) |
|
動作時間 | 動作時間整定値の±20% | Vo:零相電圧値の150% Io:零相電流値の130%、400% θ:45°(注5) |
|
動作位相特性 | 非接地地区仕様 | 遅れ45°±15°、進み135°±15° | Vo:零相電圧値の150% Io:2A(最小整定電流値の1000%) |
PC接地地区仕様 | 遅れ60°±15°、進み120°±15° |
注意
1.地絡動作電圧はテスト端子(T)とアース間、あるいは主回路三相一括とアース間に印加して下さい。
2.Vo:零相電圧値 Io:零相電流値 θ:動作位相角
3.動作時間はSOG制御装置のみの時間です。連動試験での動作時間は管理値の上限に0.1秒プラスした値です。
4.動作位相特性試験時に、試験器によっては2A(Io最小整定値の1000%)が流せない場合があります。
その場合には、0.26A(Io最小整定値の130%)で実施して下さい。
5.PC接地地区仕様の場合は進み30°として下さい
- 無方向性
試験項目 | 管理値 | 試験条件 |
---|---|---|
動作電流値 | 動作電流整定値の10% | - |
動作時間 | 0.2秒±20% | Io:零相電流値の130%、400% |
注意
1.動作時間はSOG制御装置のみの時間です。
2.連動試験での動作時間は管理値の上限に0.1秒プラスした値です。
○配電線残留電圧の影響について
単相回路の接続や高圧自動電圧昇圧器(SVR)の設置によって、配電線の対地静電容量や対地電圧が不平衡であれば地絡事故がなくても零相電圧として常時発生します。これを「残留電圧」と呼びます。この状態で試験電圧を加えると、残留電圧と試験電圧のベクトル和がSOG制御装置に印加されますので、残留電圧が大きいと正常値で動作しない時があります。この時は開閉器を開放して残留電圧の影響をなくし、試験を実施して下さい。
○負荷設備による動作時間への影響について
試験器の電源を開閉器負荷側から供給して地絡動作時間を測定すると、動作時間が長くなり管理値から外れることがあります。この場合、負荷設備からの残留電圧が原因と考えられますので、試験器以外の全ての負荷を電源から切離して、再度測定して下さい。
SOG制御装置操作時のご注意について
○動作時間整定値スイッチ切替時のご注意
以下の矢印の範囲内であればどこに設定されても0.5秒となります。
○整定スイッチ切替時のご注意
整定スイッチを切替える場合は、クリック感(カチッとした手応え)がある位置まで回して下さい。途中で止められた場合は、止められた位置に関係なく以下の整定値となりますのでご注意下さい。
・動作電流整定スイッチの場合:0.2A
・動作電圧整定スイッチ(方向性のみ)の場合:2%
・動作時間整定スイッチ(方向性のみ)の場合:0.2秒
標準価格(開閉器とセットでの特殊品値増し価格)
開閉器とSOG制御装置はセットで販売となります。
制御装置は屋外用プラボックスまたは屋内用(表面形または埋込形)が標準です。
ステンレスボックス形等、特殊品へ変更される場合は下表の値増しが必要となります。
下表以外の仕様については別途お問い合わせ下さい。
形式 | 標準価格(税別)(円) | 備考 | |
---|---|---|---|
方向性 | LTR-RS-DO(B) | 24,000 | ステンレスボックス形(パチン錠) |
LTR-RS-DOT(B) | 24,000 | VT内蔵、VT・LA内蔵開閉器用 ステンレスボックス形(パチン錠) |
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LTR-RS-DO(B)Q12 | 34,000 | ステンレスボックス形(キー№0200) | |
LTR-RS-DOT(B)Q12 | 34,000 | VT内蔵、VT・LA内蔵開閉器用 ステンレスボックス形(キー№0200) |
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LTR-RS-DOQ1222 | 54,000 | ステンレスボックス形(キー№0200) 試験用端子台、コンセント付 |
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LTR-RS-DOTQ1221 | 54,000 | VT内蔵、VT・LA内蔵開閉器用 ステンレスボックス形(キー№0200) 試験用端子台付 |
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無方向性 | LTR-RS-O | 24,000 | ステンレスボックス形(パチン錠) |
LTR-RS-OT | 24,000 | VT内蔵、VT・LA内蔵開閉器用 ステンレスボックス形(パチン錠) |
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LTR-RS-OQ12 | 34,000 | ステンレスボックス形(キー№0200) | |
LTR-RS-OTQ12 | 34,000 | VT内蔵、VT・LA内蔵開閉器用 ステンレスボックス形(キー№0200) |
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多回路用 | LTR-L-D1OQ5 | 341,000 | ステンレスボックス形(キー№0200) |
LTR-L-D1F | 129,000 | 埋込形 |