
CHZ-E-D
柱上用SOG開閉器は、通称PAS(Pole Air Switch)と言われ、自家用高圧受電設備から電力会社配電線への波及事故を防止するために設置されています。地中線用SOG開閉器は、設置場所に電柱が建てられない、美観上電柱を立てたくない箇所、地中化区域などへ設置されています。
SOG制御装置は、短絡や地絡の発生を検出することで波及事故を防ぎ、電力会社の配電線への影響を最小限に抑えます。SOGとは「Storage Over Current Ground」の略で、SOは「短絡・過電流」、Gは「地絡」を表します。
高圧開閉器は、工場構内の区分開閉器として設置されています。戸上電機は用途に応じて豊富にラインナップしております。高圧遮断器は、電気事故発生時に、電気回路を遮断します。
突入電流防止回路や予備充電回路に使用するBRリレーや、標準形電磁開閉器、経済形電磁開閉器、直流操作形電磁開閉器をはじめとした電磁開閉器など、豊富にラインナップしております。
モータやポンプなど機器類の開閉を制御するユニットです。経済性と使いやすさ、省スペース化などコンパクトな設計が特長であり、お客様のニーズに合わせて必要な機能を組み合わせるなど、柔軟な個別の設計が可能です。
高圧受配電盤をはじめとした各種配電盤を豊富にラインナップしております。お客様のニーズに合わせて必要な機能を組み合わせるなど、柔軟な個別設計が可能です。
爆発性雰囲気の着火源とならないように、防爆エリアに応じた防爆形制御機器をラインナップしております。腐食性ガス雰囲気中での使用に適した防食形制御機器をラインナップしております。
発電所・プラント設備・鉄道などの重要設備におけるケーブル探査、漏電点探査、配線チェックなどの探査・測定機器や、地絡継電器およびSOG制御装置の動作試験が可能な位相特性試験器を取り扱っております。
アークフォルトによる火災を未然に防ぐアークキャッチャー、I-Vカーブを相対比較し、異常ストリングを検知できるストリングトレーサ、故障モジュールを特定するセルラインチェッカなど、PVドクターシリーズとしてラインナップしております。
新しい技術を融合させた最適な商品・サービスの開発により、社会課題を解決します。保安レベルの持続的向上を実現するために、AI やIoT などを活用した「スマート保安」を提案します。
CHZ-E-D
地絡事故発生時、GR付PASは即時遮断し事故点を切り離しますので電気設備の事故により不意に停電します。現代社会では情報機器の普及等により、突発的な停電を避けることが重要となっています。高圧絶縁監視機能付方向性SOG制御装置はその停電を未然に防ぐためにPASの動作領域未満の微小な地絡電流(微地絡)を検出します。定期点検時などに、微地絡検出データを確認することで、高圧受電設備の予知保全が可能です。
形式 | 仕様 | 組合せ開閉器 |
---|---|---|
CHZ-E-DO | 屋外用プラボックス形 | 方向性GR付PAS 標準形、LA内蔵形 〔KLT-P(A)-D形/KLT-M-D形/KLT-ASA形〕 |
CHZ-ES-DOQ12 | 屋外用ステンレスボックス形 | |
CHZ-E-DOT | 屋外用プラボックス形 | 方向性GR付PAS VT内蔵形、VT・LA内蔵形 〔KLT-P(A)-D形/KLT-M-D形/KLT-ASA形〕 |
CHZ-ES-DOTQ12 | 屋外用ステンレスボックス形 |
項目 | SOG部 | 絶縁監視部 |
---|---|---|
定格制御電圧 | AC100/110V(変動範囲85~120V) | |
定格周波数 | 50/60Hz | |
消費電力 | 12VA | |
地絡動作電圧整定値(完全地絡時の) | 2-5-7.5-10%(4段切替) | 1~10%(1%刻み)(10タップ) |
地絡動作電流整定値 | 0.2-0.3-0.4-0.6A(4段切替) | 0.015~0.040:0.005A刻み 0.040~0.100:0.010A刻み 0.100~0.600:0.100A刻み(17タップ) |
地絡動作時間整定値 | 0.1-0.2-0.3-0.5秒(4段切替) | 40~100:10ms刻み 100~500:50ms刻み(15タップ) |
動作位相特性 | 遅れ60°±15°~進み120°±15° | 遅れ60°±15°~進み120°±15° (遅れ45°±15°~進み135°±15°も設定可) |
停電補償時間 | 2秒(地絡事故のみ) | 0.5秒 |
警報接点容量閉路電流(誘導負荷) | AC100V 2A DC100V 2A |
|
規格 | JIS C 4609(高圧受電用地絡方向継電装置)準拠 | - |
絶縁監視部の設定値変更方法については以下動画をご参照下さい。
設定項目 | 説明 | 設定タップ | 初期値 |
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微地絡検出条件 | 微地絡の検出条件をVo、Io、位相の組合せで設定することができます。 | ①Voのみ(動作電圧整定値以上) ②Ioのみ(動作電流整定値以上) ③Vo&Io(動作電圧整定値、動作電流整定値以上) ④Vo&Io&位相(動作電圧整定値、動作電流整定値以上かつ動作位相範囲内) |
Vo&Io |
零相電圧 (完全地絡電圧の) |
微地絡の動作電圧の設定 | 1~10:1%刻み(10タップ) | 2% |
零相電流 | 微地絡の動作電流の設定 | 0.015~0.040:0.005A刻み 0.040~0.100:0.010A刻み 0.100~0.600:0.100A刻み(17タップ) |
0.100A |
動作位相範囲 | 微地絡の動作位相範囲の設定 | 遅れ60°±15°~進み120°±15° (遅れ45°±15°~進み135°±15°も設定可) |
遅れ60°~進み120° |
微地絡動作時間 | 微地絡の動作時間の設定 | 40~100:10ms刻み 100~500:50ms刻み(15タップ) |
40ms |
微地絡確定回数 | 微地絡確定する回数の設定 | 1~10(1回刻み)(10タップ) | 1回 |
外部接点出力 | a11-a12、a21-a22の警報接点を微地絡検出/自己診断異常の いずれか設定することができます。 |
①微地絡検出接点(微地絡確定時に0.5秒間、接点閉) ②自己診断異常接点(自己診断異常時に0.5秒間、接点閉) |
a11-a12:微地絡確定接点 a21-a22:自己診断異常接点 |
微地絡ログ保存の更新 | 微地絡ログが100件保存できます。 100件以上となった場合の、ログ保存の更新方法を設定します。 |
①無効(100件以上となった場合、更新しませんので最古のデータが残ります) ②有効(100件以上となった場合、最古のデータが消去されていきます) |
有効 |
製品評価技術基盤機構(NITE)発行の『スマート保安技術カタログ』へ掲載されました。
▼製品評価技術基盤機構(NITE)発行の『スマート保安技術カタログ』ページはこちら
国土交通省管轄の新技術情報提供システム(NETIS)へ登録されました。(登録番号:QS-210016-A)
経済産業大臣賞 受賞2012年の電設工業展(JECA FAIR)製品コンクールで経済産業大臣賞を受賞しました。
ケーブル種別:CVTケーブル 22SQ
ケーブル使用年数:2012年製(11年経過)
微地絡ログ検出により調査した結果、ケーブル地絡に至る前にケーブル交換を実施し、ケーブル地絡事故を未然に防止することができました。定期点検時などに微地絡ログデータを確認いただくことで、電気設備更新、メンテナンスの"タイミングの目安"として利用できます。
微地絡ログ検出により、現場確認を行った結果竹が伸長し、風の揺れによる接触が確認できたため、PAS開放にて緊急伐採作業を実施しました。竹の接触を早期に発見できたため、架空電線の損傷には至りませんでした。