株式会社 戸上電機製作所

株式会社 戸上電機製作所

製品情報

PRODUCTS

戸上電機は、高圧開閉器を主力として、
“電気”に関する製品を幅広くラインナップしています。

  
高圧絶縁監視機能付方向性SOG制御装置

CHZ-E-D

高圧絶縁監視機能付
方向性SOG制御装置

地絡事故発生時、GR付PASは即時遮断し事故点を切り離しますので電気設備の事故により不意に停電します。現代社会では情報機器の普及等により、突発的な停電を避けることが重要となっています。高圧絶縁監視機能付方向性SOG制御装置はその停電を未然に防ぐためにPASの動作領域未満の微小な地絡電流(微地絡)を検出します。定期点検時などに、微地絡検出データを確認することで、高圧受電設備の予知保全が可能です。

  

特長

  • GR付PAS内蔵のセンサを利用しているのでGR付PAS以降の地絡の予兆(微地絡)の検出が可能です。
  • 微地絡検出および確定時のデータ保存、閲覧が可能です。(最大100件)
  • 当社方向性GR付PAS(KLT-M-D形、KLT-P(A)-D形、KLT-ASA形)と組合せが可能です。
  • 微地絡検出条件や動作時間などを幅広く設定可能です。
  • 零相電圧(Vo)、零相電流(Io)、位相差(PH)、商用電源周波数(50/60Hz)の計測、表示を行います。
  • 微地絡確定時に接点出力が可能です。(無電圧a接点)
    ※弊社OUD(アウド)遠隔監視サービスを組み合わせてご利用いただくと、微地絡確定時にメール通知が可能です。現場に行かず、リアルタイムに微地絡発生情報を取得することができます。

    ▼OUD(アウド)遠隔監視サービス ページはこちら
  • 収集データ(微地絡検出および確定時のデータ、本商品の状態変化)は総合管理ソフトを使用してCSV形式でファイル保存が可能です。

    ▼総合管理ソフトインストールページはこちら

種類

形式 仕様 組合せ開閉器
CHZ-E-DO 屋外用プラボックス形 方向性GR付PAS 標準形、LA内蔵形
〔KLT-P(A)-D形/KLT-M-D形/KLT-ASA形〕
CHZ-ES-DOQ12 屋外用ステンレスボックス形
CHZ-E-DOT 屋外用プラボックス形 方向性GR付PAS VT内蔵形、VT・LA内蔵形
〔KLT-P(A)-D形/KLT-M-D形/KLT-ASA形〕
CHZ-ES-DOTQ12 屋外用ステンレスボックス形

定格および仕様

項目 SOG部 絶縁監視部
定格制御電圧 AC100/110V(変動範囲85~120V)
定格周波数 50/60Hz
消費電力 12VA
地絡動作電圧整定値(完全地絡時の) 2-5-7.5-10%(4段切替) 1~10%(1%刻み)(10タップ)
地絡動作電流整定値 0.2-0.3-0.4-0.6A(4段切替) 0.015~0.040:0.005A刻み
0.040~0.100:0.010A刻み
0.100~0.600:0.100A刻み(17タップ)
地絡動作時間整定値 0.1-0.2-0.3-0.5秒(4段切替) 40~100:10ms刻み
100~500:50ms刻み(15タップ)
動作位相特性 遅れ60°±15°~進み120°±15° 遅れ60°±15°~進み120°±15°
(遅れ45°±15°~進み135°±15°も設定可)
停電補償時間 2秒(地絡事故のみ) 0.5秒
警報接点容量閉路電流(誘導負荷) AC100V 2A
DC100V 2A
規格 JIS C 4609(高圧受電用地絡方向継電装置)準拠

  

外形図

絶縁監視部の主な設定項目

絶縁監視部の設定値変更方法については以下動画をご参照下さい。



  
設定項目 説明 設定タップ 初期値
微地絡検出条件 微地絡の検出条件をVo、Io、位相の組合せで設定することができます。 ①Voのみ(動作電圧整定値以上)
②Ioのみ(動作電流整定値以上)
③Vo&Io(動作電圧整定値、動作電流整定値以上)
④Vo&Io&位相(動作電圧整定値、動作電流整定値以上かつ動作位相範囲内)
Vo&Io
零相電圧
(完全地絡電圧の)
微地絡の動作電圧の設定 1~10:1%刻み(10タップ) 2%
零相電流 微地絡の動作電流の設定 0.015~0.040:0.005A刻み
0.040~0.100:0.010A刻み
0.100~0.600:0.100A刻み(17タップ)
0.100A
動作位相範囲 微地絡の動作位相範囲の設定 遅れ60°±15°~進み120°±15°
(遅れ45°±15°~進み135°±15°も設定可)
遅れ60°~進み120°
微地絡動作時間 微地絡の動作時間の設定 40~100:10ms刻み
100~500:50ms刻み(15タップ)
40ms
微地絡確定回数 微地絡確定する回数の設定 1~10(1回刻み)(10タップ) 1回
外部接点出力 a11-a12、a21-a22の警報接点を微地絡検出/自己診断異常の
いずれか設定することができます。
①微地絡検出接点(微地絡確定時に0.5秒間、接点閉)
②自己診断異常接点(自己診断異常時に0.5秒間、接点閉)
a11-a12:微地絡確定接点
a21-a22:自己診断異常接点
微地絡ログ保存の更新 微地絡ログが100件保存できます。
100件以上となった場合の、ログ保存の更新方法を設定します。
①無効(100件以上となった場合、更新しませんので最古のデータが残ります)
②有効(100件以上となった場合、最古のデータが消去されていきます)
有効

技術登録、受賞歴

スマート保安技術カタログへ登録

製品評価技術基盤機構(NITE)発行の『スマート保安技術カタログ』へ掲載されました。
▼製品評価技術基盤機構(NITE)発行の『スマート保安技術カタログ』ページはこちら

NETIS登録

国土交通省管轄の新技術情報提供システム(NETIS)へ登録されました。(登録番号:QS-210016-A)

経済産業大臣賞 受賞

2012年の電設工業展(JECA FAIR)製品コンクールで経済産業大臣賞を受賞しました。

検出事例


①ケーブル微地絡(水トリー)

ケーブル種別:CVTケーブル 22SQ
ケーブル使用年数:2012年製(11年経過)
微地絡ログ検出により調査した結果、ケーブル地絡に至る前にケーブル交換を実施し、ケーブル地絡事故を未然に防止することができました。定期点検時などに微地絡ログデータを確認いただくことで、電気設備更新、メンテナンスの"タイミングの目安"として利用できます。

<ケーブル交換までの流れ>


<微地絡発生ケーブルの解体・検証>

  


②樹木接触

微地絡ログ検出により、現場確認を行った結果竹が伸長し、風の揺れによる接触が確認できたため、PAS開放にて緊急伐採作業を実施しました。竹の接触を早期に発見できたため、架空電線の損傷には至りませんでした。

商品紹介動画



Q&A

01
既設のGR付PAS、SOG制御装置を高圧絶縁監視機能付方向性SOG制御装置へ更新は可能ですか。
弊社製の方向性開閉器であれば、SOG制御装置のみの交換でご使用可能です。方向性開閉器対象の形式はKLT-M-D形、KLT-P(A)-D形、KLT-ASA形です。
02
高圧絶縁監視部は既設のSOG制御装置へ後付け可能ですか。
絶縁監視部の後付けはできません。SOG制御装置一式交換となります。
03
高圧絶縁監視機能付方向性SOG制御装置の動作ランプが点滅しているがリセット方法を教えて下さい。
微地絡ログデータを取得しているため点滅しております。微地絡ログを確認いただくことで点滅から点灯へ変わります。
<微地絡ログ確認方法>
①絶縁監視部のMenu/ESCボタンを押します。
②右▷ボタンを押して微地絡ログを確認すると点滅から点灯へ変わります。
04
微地絡発生時に通知は届きますか。
弊社OUD遠隔監視サービスを組み合わせてご利用いただくと、微地絡確定時にメール通知が可能です。
▼OUD(アウド)遠隔監視サービス ページはこちら
05
微地絡検出条件や整定値の変更方法を教えて下さい。
06
微地絡検出でGR付PASは開放しますか。
微地絡検出は警報のみで、GR付PASは開放しません。
07
微地絡の検出範囲を教えて下さい。
PASに内蔵されたZCT以降、PAS内部・二次側配線、高圧ケーブル、主遮断装置開閉器類、計器用変成器、変圧器およびコンデンサの一次側までが検出範囲です。
08
配電盤の中に機器を埋め込むことは可能ですか。
盤の中への埋込形はありません。
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