株式会社 戸上電機製作所

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製品情報

PRODUCTS

戸上電機は、高圧開閉器を主力として、
“電気”に関する製品を幅広くラインナップしています。

  
柱上用SOG開閉器

GLT20-A-D2N10

22kV用GR付PGS

22kV系統で波及事故防止機器として使用するSOG機能付ガス(SF6ガス)開閉器です。

  

特長

  • ガス圧センサ内蔵形です。
  • ケースは耐久性および耐候性に優れているステンレス製を使用し、防食性能を高めるために塗装をしています。
  • 制御ケーブルは開閉器直付け15m付きを標準としております。※30m(20、30m単位)まで制御ケーブル直付けで製作可能です。
    ※メタルコネクタ式の製作はできません。
  • モールドコーン口出線を採用しております。

種類

形式 定格電流 標準組合せSOG制御装置
400A 屋外用
プラボックス形
屋内用
埋込形
GLT20-A-D2N10(標準形) LTR-P-DO LTR-P-DF
  

定格および仕様

  標準形
操作方式 手動操作式
形式 GLT20-A-D2N10
定格電圧 24kV
定格周波数 50/60Hz
定格耐電圧 150kV
定格電流 400A
定格短時間耐電流(1秒間) 12.5kA
定格短絡投入電流 31.5kA-3回
適用系統短絡容量※1 500MVA
定格過負荷遮断電流 1000A-3回
ロック電流値 900A±100A
開閉性能 負荷電流 400A-200回
励磁電流 20A-1000回
充電電流 10A-1000回
無電圧連続 1000回
耐塩じん汚損性能 0.35mg/cm2(耐重塩じん用)
主回路口出線 耐トラッキング性EPゴムモールドコーン付絶縁電線
主回路口出線サイズ 125mm2-2m
制御回路口出線 9心-1.25mm2(Z1・Z2・Y1 3心シールド)15m付、仕上り外径:約17mm
封入ガス圧力 150kPa・G(at20℃)
減圧ロックガス圧力 75~90kPa・G
総質量※2 151kg
関連規格 JIS C 4607(引外し形高圧交流負荷開閉器)準拠

※1 適用系統短絡容量とはこの開閉器の遮断容量ではなく、この開閉器が使用できる設置点の短絡容量です。
※2 総質量は制御ケーブル15m付の場合です。

  

外形図

  

Q&A

01
区分開閉器とは?
電力会社と高圧需要家との配電線の境界点に設置する開閉器。
工場構内において、配電線路を各エリアに分けて配線し、その分岐点に設置する開閉器。
これは保守点検などの際に停電区域を最小範囲にとどめるためです。
02
責任分界点用区分開閉器とは?
Q01の「電力会社と高圧需要家との配電線の境界点に設置する開閉器」がこれにあたります。
一部の地域ではこの責任分界点に「入」「切」のみの開閉器を設置していましたが、
近年では波及事故防止のために地絡継電装置付開閉器(GR付開閉器)を使うように経済産業局や電力会社で指導されています。
03
責任分界点とは?
電力会社と高圧需要家との配電線の接続点であり、それぞれの責任の範囲を明らかにするものです。
具体的には責任分界点用区分開閉器の電源側の接続部ということになります。
04
受電用第1号柱とは?
責任分界点用区分開閉器を設置するための電柱のことです。
都市においては電柱を建てることが不可能な場合は、ビルの屋上に鉄パイプでアングルを組んで設置したり、ビルの側面に取付けたりすることがあります。
05
柱上開閉器の更新時期は?
日本電機工業会発行の「汎用高圧機器の更新推奨時期に関する調査報告書」によると、高圧交流負荷開閉器の更新推奨時期は次のようになっています。

・屋内用...15年または負荷電流開閉回数200回
・屋外用...10年または負荷電流開閉回数200回

但し、この報告書によりますと、上記の更新推奨時期は機能や性能に対する製造者の保証値ではなく、通常の環境のもとで通常の保守点検を行って使用した場合に、機器構造材の老朽化などにより新品と交換した方が経済性を含めて一般的に有利と考えられる時期となっておりますので、更新時期は環境条件などを考慮する必要があります。
06
ガス開閉器のガスが漏れたらどうなりますか?
ケース内が完全に空気と入替った場合、性能は保証できません。例えば、入の状態から切にした場合は内部短絡します。また耐雷性も弱くなります。
07
自家用発電機を系統連系していますが、電力会社配電線の停電時には、責任分界点用区分開閉器を開放することがありますか?
電力会社配電線が停電し、責任分界点用区分開閉器の過電流ロック値以上の電流が電力会社の配電線に流出した場合にはSO動作により開放します。開放した場合には、次の手順により復帰をお願いします。

①連系CBが開放であることを確認。
②SOG制御装置のSO動作表示を復帰。
③責任分界点用区分開閉器をリセットし、投入。
  

制御電源について

  • 1.25mm2以上の600V制御用ビニル絶縁ビニルシースケーブル(CVV)などを使用して下さい。
  • 制御電源は本開閉器の負荷側から取り、専用のブレーカを取付けて下さい。
  • 接地相側をP2に接続して下さい。
  • 制御電源容量は8VA以上必要です。(余裕を見て30VA程度以上ご用意されることをお奨めします。)
  • 制御電源AC100/110VはSOG制御装置のP1、P2端子以外には絶対に接続しないで下さい。
  

接地について

  • 開閉器の外箱は必ず接地をして下さい。(A種接地)
  • SOG制御装置のZ2端子は必ず接地をして下さい。(Z2端子は開閉器の外箱と接続されていません。)
  • Z2端子の接地は開閉器EAと共用接地も可能です。
  • 外付け避雷器は開閉器の外箱と共用接地も可能です。

※Vc端子は緑色ですがアース接続箇所ではありません。絶対にアース線を接続しないで下さい。

ステンレスボックス形SOG制御装置をご選定の場合

  • SOG制御装置の外箱が金属製の場合は接地が必要です。
  • ステンレスボックス形SOG制御装置の外箱は必ず接地をして下さい。
    (D種接地(開閉器EAとの共用接地も可能))
  

絶縁抵抗測定および耐電圧試験について

設置後に開閉器、負荷側ケーブルを兼ねて試験を実施される場合には次のように行って下さい。

開閉器

  • 絶縁抵抗測定
    DC1000Vメガ(100MΩ以上)
  • 耐電圧試験
    AC28750VまたはDC57500V
  • 印加箇所
    主回路端子一括と大地間
  • 方法
    ・開閉器を切状態にする※2
    ・制御線端末を一括接地する

制御装置

  • 絶縁抵抗測定
    DC500Vメガ(100MΩ以上)
  • 耐電圧試験
    AC2000V
  • 印加箇所
    制御回路一括と大地間※1
  • 方法
    ・SOG制御装置に接続されている全ての制御線を外す
  • ※1各端子間の測定および印加は行わないで下さい。SOG制御装置内部には雷害対策のため、SA(避雷器)を取付けています。もし、各端子間の測定および印加をされますとSA(避雷器)や電子部品が壊れる場合があります。
  • ※2受電状態または一次側(電源側)を接続している時は切状態にして下さい。

方向性のお奨めおよび各機器更新推奨時期

  詳細

方向性のお奨め

■もらい事故が防止できるのは方向性を有した開閉器です。

『もらい事故』とは、他の高圧需要家様の地絡事故にもかかわらず自社の開閉器も同時にトリップし、停電してしまうことです。重要機器が数多く使用されている今日、一時の停電も許されません。自己防衛のためにも方向性のご使用をお奨めします。


無方向性の最大使用可能ケーブル長さ

公称断面積(mm2)
無方向性で0.2A設定の時の最大使用可能ケーブル長さ(m)
CVおよびCVTケーブル
60Hz
50Hz
22
50
60
38
42
51
60
36
43
100
29
35

動作説明

■SOG動作とは

地絡事故は即時遮断、ロック電流値以上の過電流事故は開閉器をいったんロックし、電源側の遮断器が動作後、無電圧の状態で自動的に開閉器を開放する動作をいいます。事故内容別にトリップ動作をまとめると、次のようになります。

事故項目 トリップ動作
1 地絡事故の場合 すぐにトリップ
2 過電流(短絡)事故の場合 電源側遮断器が動作して停電となればトリップ
3 地絡と過電流(短絡)事故が重なった場合 同上

更新推奨時期

■(一社)日本電機工業会資料より引用

この更新時期は、機能や性能に対する製造者の保証値ではなく、通常の環境のもとで通常の保守点検を行って使用した場合に、機器構成材の老朽化などにより、新品と交換した方が経済性を含めて一般的に有利と考えら れる時期を示しています。現代の高度情報化社会において、予期せぬ事故による社会的、経済的な影響は計り知れません。自社の電気設備の保護、また他社への波及事故を防止するためにも、早めの取り替えをお奨めし ます。

   

<各機器の更新推奨時期>

◎高圧交流負荷開閉器
  屋外用 ≫ 使用開始後10年または負荷電流開閉回数200回
  屋内用 ≫ 使用開始後15年または負荷電流開閉回数200回

◎GR付開閉器の制御装置
  使用開始後10年

▼ 更新推奨時期の詳細はこちら

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