株式会社 戸上電機製作所

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製品情報

PRODUCTS

戸上電機は、高圧開閉器を主力として、
“電気”に関する製品を幅広くラインナップしています。

  
LTR-R-D

LTR-R-D

 
LTR-R-DB

LTR-R-DB

LTR-R-DO

LTR-R-DO

SOG制御装置(LTR)

開閉器のZCT、ZPDのセンサ情報をもとに、短絡や地絡の発生を感知し、波及事故を防ぐために開閉器に開放の指令を伝えます。

  

特長

  • 業界初の簡易絶縁監視機能を標準搭載しました。(方向性のみ)
    簡易絶縁監視機能とはPASの動作領域未満の地絡電流(微地絡)を監視し、微地絡発生時に、本装置の表示ランプの点滅及び警報接点出力が作動します。設備の点検時に表示ランプを確認いただき、改修タイミングの計画を立てていただくことで突発的な地絡事故を予防できる可能性があります。
  • 接続端子位置に端子記号と制御線の色を表示していますので、誤結線を防止できます。
  • 開閉器のトリップ回路およびSOG制御装置自体の検出回路を常に診断し、万一異常が発生した場合は表示灯および警報接点が作動します。(万一の時の早期対応、日常点検に非常に便利な機能です。)
  • 制御電源表示灯、Io表示灯(方向性のみ)、Vo表示灯(方向性のみ)、微地絡検出・自己診断異常表示灯(方向性のみ)を装備しているため、現状態が一目で判ります。
  • 制御電源がなくなっても2秒間は機能を満足することができます。(地絡事故のみ)
  • 屋外用ステンレスボックス形、屋外用ステンレスボックス形(キー付)、また、保守点検時に便利な試験用端子台付など用途に応じて多数ラインナップしております。

種類

  種類一覧
形式 標準仕様 ⑥⑦特殊仕様
①形状 ②保護種別 ③取付 ④VT対応 ⑤地区 鍵穴付
パチン錠
防水ハンドル
A-140-3-1
キーNo.200
5P
端子台
5P端子台
+
コンセント
プラ
BOX
ステンレス
BOX
切欠
寸法L











VT無 VT有 標準
仕様
北陸
仕様
絶縁Tr付
全関仕様
PC地区仕様
(位相角120°~-60°)
S 2 D O F T P L B 12 21 22
LTR-R-O
LTR-R-F
LTR-R
LTR-RS-O
LTR-RS-OQ12
LTR-R-DO
LTR-R-DF
LTR-R2-DF
LTR-R-D
LTR-RS-DO
LTR-RS-DOQ12
LTR-RS-DOQ1222
LTR-R-OT
LTR-RS-OT
LTR-RS-OTQ12
LTR-R-DOT
LTR-RS-DOT
LTR-RS-DOTQ12
LTR-RS-DOTQ1221
LTR-R-DOP
LTR-R-OP
LTR-R-OTP
LTR-R-DOTP
LTR-RS-DOLQ12
LTR-RS-OLQ12
LTR-R-DB
LTR-R-DOB
LTR-R-DOTB
LTR-R-DFB
LTR-R-DOB
LTR-RS-DOTB
LTR-RS-DOBQ12
LTR-RS-DOTBQ12
  

定格および仕様

■方向性(微地絡検出・自己診断機能付)

種類 非接地地区仕様 PC接地地区仕様
定格制御電圧 AC100/110V(変動範囲88~121V)
定格周波数 50/60Hz
消費電力 8VA
地絡動作電圧整定値
(完全地絡時)
2-5-7.5-10%(4段切替)
動作位相特性 遅れ45°±15°~進み135°±15° 遅れ60°±15°~進み120°±15°
地絡動作電流整定値 0.2-0.3-0.4-0.6A(4段切替)
地絡動作時間整定値※1 0.1-0.2-0.3-0.4-0.5秒(5段切替)
警報接点容量閉路電流
(誘導負荷)
AC100V 2A
DC100V 0.2A
DC30V 3A
位相特性図
位相角
位相角
規格 JIS C 4612(高圧受電用ディジタル形地絡継電装置)準拠
※1 連動試験での動作時間は、地絡動作時間に0.1秒プラスした時間です。
※ 停電補償時間は2秒です。(地絡事故のみ)

■無方向性

定格制御電圧 AC100/110V(変動範囲88~121V)
定格周波数 50/60Hz
消費電力 8VA
地絡動作電流整定値 0.2-0.3-0.4-0.6A(4段切替)
地絡動作時間整定値※1 0.2秒(固定)
警報接点容量閉路電流(誘導負荷) AC100V 2A
DC100V 0.2A
DC30V 3A
規格 JIS C 4612(高圧受電用ディジタル形地絡継電装置)準拠
※1 連動試験での動作時間は、地絡動作時間に0.1秒プラスした時間です。
※ 停電補償時間は2秒です。(地絡事故のみ)

外形図

旧型(LTR-P形)との比較


LTR-R形(新型) LTR-P形(旧型)
動作
位相角
【非接地地区】遅れ45°~進み135°
     
位相角

【PC接地地区】遅れ60°~進み120°
  
位相角
【非接地地区/PC接地地区】遅れ60°~進み120°
   
位相角
準拠規格 JIS C 4612(高圧受電用ディジタル形地絡継電装置) JIS C 4609(高圧受電用地絡方向継電装置)
簡易絶縁監視機能 ×
動作時間整定値 0.1-0.2-0.3-0.4-0.5秒
整定値
0.1-0.2-0.3-0.5秒
整定値
試験用
スイッチ
タクトスイッチ
スイッチ
トグルスイッチ
スイッチ
警報接点端子記号 B1、B2、Bc(JIS4612に合わせて変更)
B端子
         
a1、a2、ac

a端子
         

微地絡検出の条件(AND条件)(方向性)

動作電流整定値 地絡事故検出機能の動作電流整定タップの50%以上
動作電圧整定値 地絡事故検出機能の動作電圧整定タップの50%以上
動作位相特性 遅れ45°~進み135°(PC接地地区用は遅れ60°~進み120°)
動作時間特性 3サイクル継続または、1分以内に2サイクルの検出が2回以上発生

微地絡検出・自己診断異常表示灯の点滅パターンについて(方向性)

SOG制御装置は、微地絡検出、または、自己診断異常を検出すると、微地絡検出・自己診断異常表示灯が下表のパターンで点滅します。複数条件が同時に発生した場合は、表の上から順に点滅します。

動作例:微地絡検出とトリップ回路異常が同時に発生した場合の表示

管理値および試験条件について

方向性

試験項目 管理値 試験条件※1
動作電流値 動作電流整定値の±10% Vo:零相電圧値の150%
θ:45°※3
動作電圧値※5 2%設定(76V±25%)
5%設定(190V±25%)
7.5%設定(285V±25%)
10%設定(381V±25%)
Io:零相電流値の130%
θ:45°※3
動作時間※2 動作時間整定値の±20% Vo:零相電圧値の150%
Io:零相電流値の130%、400%
θ:45°※3
動作位相特性 非接地地区仕様 遅れ45°±15°~進み135°±15° Vo:零相電圧値の150%
Io:2A(最小整定電流値の1000%)※4
PC接地地区仕様 遅れ60°±15°~進み120°±15°
※1 Vo:零相電圧値 Io:零相電流値 θ:動作位相角
※2 動作時間はSOG制御装置のみの時間です。連動試験での動作時間は管理値の上限に0.1秒プラスした値です。
※3 PC接地地区仕様の場合は進み30°として下さい。
※4 動作位相特性試験時に、試験器によっては2A(Io最小整定値の1000%)が流せない場合があります。その場合には、0.26A(Io最小整定値の130%)で実施して下さい。
※5 地絡動作電圧はテスト端子(T)とアース間、あるいは主回路三相一括とアース間に印加して下さい。

無方向性

試験項目 管理値 試験条件
動作電流値 動作電流整定値の10%
動作時間※1 0.2秒±20% Io:零相電流値の130%、400%
※1 動作時間はSOG制御装置のみの時間です。連動試験での動作時間は管理値の上限に0.1秒プラスした値です。


配電線残留電圧の影響について

単相回路の接続や高圧自動電圧昇圧器(SVR)の設置によって、配電線の対地静電容量や対地電圧が不平衡であれば地絡事故がなくても零相電圧として常時発生します。これを「残留電圧」と呼びます。この状態で試験電圧を加えると、残留電圧と試験電圧のベクトル和がSOG制御装置に印加されますので、残留電圧が大きいと正常値で動作しない時があります。この時は開閉器を開放して残留電圧の影響をなくし、試験を実施して下さい。


負荷設備による動作時間への影響について

試験器の電源を開閉器負荷側から供給して地絡動作時間を測定すると、動作時間が長くなり管理値から外れることがあります。この場合、負荷設備からの残留電圧が原因と考えられますので、試験器以外の全ての負荷を電源から切り離して、再度測定して下さい。


位相特性試験で開閉器を含めた時間測定を行う場合、SOG制御装置への地絡規模信号印加から開閉器開放後の電圧の降下(試験器が停電と判定する電圧値)までの時間を測定しています。そこで開閉器負荷側に力率改善用のコンデンサが設置されている場合、開閉器開放後においても残留電圧により電圧がなだらかに(力率改善用コンデンサのC分、トランスや他の動力等のL分(モータ等)および回路抵抗のR分により開閉器開放後に自由振動が発生し減衰波形を生じます)降下するため実際の動作時間より伸びる傾向にあります。

SOG制御装置操作時のご注意について


動作時間整定値スイッチ切替時のご注意

以下の矢印の範囲内であればどこに設定されても0.5秒となります。


整定スイッチ切替時のご注意

整定スイッチを切替える場合は、クリック感(カチッとした手応え)がある位置まで回して下さい。途中で止められた場合は、止められた位置に関係なく以下の整定値となりますのでご注意下さい。
・動作電流整定スイッチの場合:0.2A
・動作電圧整定スイッチ(方向性のみ)の場合:2%
・動作時間整定スイッチ(方向性のみ)の場合:0.2秒

Q&A

01
非接地地区仕様とPC接地地区仕様について、本体で位相角切替は可能ですか。
誤設定により不動作となることを防止するため、切替スイッチ・設定は設けておりません。(PC接地地区でご使用され、非接地地区仕様に設定された場合、不動作となるおそれがあります。)
設置される地区に応じて、機種(形式)をご指定ください。
※PC接地地区仕様には形式に「B」が付きます。
非接地地区仕様:LTR-R-D
PC接地地区仕様:LTR-R-DB
02
既設PASにてSOG制御装置のみの交換は可能ですか。
SOG制御装置のみ交換可能です。
03
非接地地区仕様とPC接地地区仕様の見分け方を教えて下さい。
PC接地地区仕様のSOG制御装置の形式には「B」がつき、それ以外は非接地地区仕様です。
【例】非接地地区仕様:LTR-R-D
  PC接地地区仕様:LTR-R-DB
また、非接地地区仕様は銘板色のベースカラーが青、PC接地地区仕様は白となり、銘板に動作位相角の範囲を明記しております。

04
微地絡検出条件を教えて下さい。
Io整定タップの50%以上、Vo整定タップの50%以上、動作位相範囲(非接地地区:遅れ45°~進み135°、PC接地地区:遅れ60°~進み120°)の3つの条件(AND条件)が3サイクル以上継続または1分間で2サイクル継続した時に検出します。
05
微地絡を検出した際のお知らせ方法を教えて下さい。
「微地絡検出・診断異常ランプ」が点滅し、B2-Bc間警報接点が約0.5秒間閉路します。トリップ出力は行いません。
06
微地絡検出と自己診断異常の見分け方を教えて下さい。
「微地絡検出・診断異常ランプ」の点滅パターンによって判別可能です。下図ご参照下さい。

07
微地絡検出の復帰方法を教えて下さい。
制御装置の復帰ボタンを押すか、電源再起動で復帰(LED消灯)します。
08
簡易絶縁監視機能の活用方法を教えて下さい。
年次点検時に「微地絡検出・診断異常ランプ」の状態を確認いただくことで、地絡事故によるGRトリップに至る前にケーブルの劣化等を発見し、突発的な停電を未然に防げる場合もございます。また、警報接点へ弊社のメール通知サービスであるOUD(アウド)遠隔監視サービスを接続することで、微地絡、地絡時にメールでお知らせを受信できます。
▼OUD(アウド)遠隔監視サービス ページはこちら
09
無方向性に簡易絶縁監視機能はありますか。
無方向性に簡易絶縁監視機能はありません。
10
高圧絶縁監視機能付方向性SOG制御装置(CHZ形)との違いは何ですか。
CHZでは微地絡検出条件をお客様設備に応じて柔軟に設定可能です。また、微地絡検出時の検出時間、Io値、Vo値、位相角のログを本体に100件保存できます。SOG制御装置LTR-R形の簡易絶縁監視機能は微地絡検出ログ機能がありません。(動作ランプ表示のみ)
▼高圧絶縁監視機能付方向性SOG制御装置(CHZ形)ページはこちら
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