
VAS-B-AN11
柱上用SOG開閉器は、通称PAS(Pole Air Switch)と言われ、自家用高圧受電設備から電力会社配電線への波及事故を防止するために設置されています。地中線用SOG開閉器は、設置場所に電柱が建てられない、美観上電柱を立てたくない箇所、地中化区域などへ設置されています。
SOG制御装置は、短絡や地絡の発生を検出することで波及事故を防ぎ、電力会社の配電線への影響を最小限に抑えます。SOGとは「Storage Over Current Ground」の略で、SOは「短絡・過電流」、Gは「地絡」を表します。
高圧開閉器は、工場構内の区分開閉器として設置されています。戸上電機は用途に応じて豊富にラインナップしております。高圧遮断器は、電気事故発生時に、電気回路を遮断します。
突入電流防止回路や予備充電回路に使用するBRリレーや、標準形電磁開閉器、経済形電磁開閉器、直流操作形電磁開閉器をはじめとした電磁開閉器など、豊富にラインナップしております。
モータやポンプなど機器類の開閉を制御するユニットです。経済性と使いやすさ、省スペース化などコンパクトな設計が特長であり、お客様のニーズに合わせて必要な機能を組み合わせるなど、柔軟な個別の設計が可能です。
高圧受配電盤をはじめとした各種配電盤を豊富にラインナップしております。お客様のニーズに合わせて必要な機能を組み合わせるなど、柔軟な個別設計が可能です。
爆発性雰囲気の着火源とならないように、防爆エリアに応じた防爆形制御機器をラインナップしております。腐食性ガス雰囲気中での使用に適した防食形制御機器をラインナップしております。
発電所・プラント設備・鉄道などの重要設備におけるケーブル探査、漏電点探査、配線チェックなどの探査・測定機器や、地絡継電器およびSOG制御装置の動作試験が可能な位相特性試験器を取り扱っております。
アークフォルトによる火災を未然に防ぐアークキャッチャー、I-Vカーブを相対比較し、異常ストリングを検知できるストリングトレーサ、故障モジュールを特定するセルラインチェッカなど、PVドクターシリーズとしてラインナップしております。
新しい技術を融合させた最適な商品・サービスの開発により、社会課題を解決します。保安レベルの持続的向上を実現するために、AI やIoT などを活用した「スマート保安」を提案します。
戸上電機は、高圧開閉器を主力として、
“電気”に関する製品を幅広くラインナップしています。
VAS-B-AN11
使用している電力線が事故などで停電した際に、予備回線へ切り換えることで停電を防ぎます。病院や駅構内など、停電の許されない重要設備に最適です。
分類 | A形 | G形 | Z形 | ||
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形式 | VAS-B-AN11 | VAS-B-ALN11 | VAS-B-GN11 | VAS-B-GLN11 | VAS-B-ZN11 |
制御電圧 | 交流制御(AC100V) | 直流制御(DC100V) | |||
電源に対する優先度 | 常用優先 | 常用、予備電源いずれかを早く給電された方を優先 | |||
常用から予備への切換り動作 | 常用電源が復電すれば、自動的に予備線に切換ります。 | 常用電源が停電すれば、予備側の電源が確立された時点で、自動的に予備線に切換ります。 | - | ||
常用電源の復電に対する動作 | 予備線より送電中、常用電源が復電すれば自動的に切換ります。 | 予備線より送電中、常用電源が復電しても自動的に常用線には切換りません。予備電源を切り離した時点で常用線に自動的に切換ります。 | - | ||
負荷側の過電流事故に対する動作 | 負荷側で過電流事故が発生し、電源側のCBが遮断しますと開放します。この時、他方に電源が確立されていれば自動的に切換ります。 | 負荷側で過電流事故が発生し、電源側のCBが遮断しますと開放し、そのまま開放状態を保持します(切換えロック機能)。ロック状態を解除する場合には、R-S端子を短絡して下さい。 | 負荷側で過電流事故が発生し、電源側のCBが遮断しますと開放します。この時、他方に電源が確立されていれば自動的に切換ります。 | 負荷側で過電流事故が発生し、電源側のCBが遮断しますと開放し、そのまま開放状態を保持します(切換えロック機能)。ロック状態を解除する場合には、R-S端子を短絡して下さい。 | - |
操作方式 | 自動操作式(常時励磁式) | ||||
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定格電圧 | 7.2kV | ||||
定格周波数 | 50/60Hz | ||||
定格耐電圧 | 60kV | ||||
定格電流 | 200A | 300A | 400A | ||
定格短時間耐電流(1秒間) | 8kA | 12.5kA | |||
定格短絡投入電流 | 20kA-3回 | 31.5kA-3回 | |||
適用系統短絡容量※1 | 100MVA | 160MVA | |||
過電流検出値※2 | 700A±100A | ||||
開閉性能 | 負荷電流 | 200A-3000回 | 300A-3000回 | 400A-3000回 | |
励磁電流※3 | 10A-10000回 | 15A-10000回 | 20A-10000回 | ||
充電電流 | 10A-10000回 | ||||
コンデンサ電流 | 6kV 1000kvar(3kV 600kvar)-1000回 | ||||
無電圧連続 | 自動操作-10000回 手動操作-1000回 | ||||
耐塩じん汚損性能 | 0.35mg/cm2(耐重塩じん用) | ||||
操作性能※4 | 定格制御電圧 | A形・G形 | AC100V | ||
Z形 | DC100V | ||||
制御電圧変動範囲 | A形・G形 | 定格制御電圧の85~110% | |||
Z形 | 定格制御電圧の75~110% | ||||
起動電流 | A形・G形 | AC13A以下 | |||
Z形 | DC11A以下 | ||||
常時電流 | A形・G形 | AC1.0A以下 | |||
Z形 | DC0.4A以下 | ||||
切換時期 | 常用⇔予備 約0.3秒 | ||||
補助接点 | 常用、予備 1a1b(C接点) | ||||
主回路口出線サイズ | 80mm2-30cm | 100mm2-30cm | 125mm2-30cm | ||
質量 | 131kg | 136kg | 144kg | ||
規格 | JIS C 4605(高圧交流負荷開閉器) |
例えば、上図の回路図に示すように誘導電動機(M1、M3、M4、M5)が運転されている状態では、常用側の遮断器(CB1)または開閉器(S1)を開放して、電源電圧を断っても誘導電動機は慣性で回転し続けます。この回転によって、誘導電動機から割合長時間にわたって電圧が発生し続けます。この電圧は、回転の減少とともにゆるやかに減衰します。このように電源電圧を断っても電気回路に残存する電圧を残留電圧といいます。この残存電圧は、本切換用開閉器の動作上、次のような影響がありますので注意が必要です。
上図の回路図に示すように、この本切換用開閉器の制御電源が操作開閉器(VT)を通して直接供給されている時、遮断器(CB1)または開閉器(S1)を開放して、電源電圧を断っても上記でのべた残留電圧が発生すれば、この残留電圧が操作開閉器(VT1)を通って本切換用開閉器の制御回路に供給されるため、所定の切換時間(約0.3秒)で常用側より予備側には切換らず、残留電圧が電源選択リレーm1の開放電圧(約50V)以下に降下するまで常用側に投入し続けるため、上図の切換りタイムチャートに示すT1の時間が長くなります。従って、常用側より予備側に切換る切換時間T4がのびて、所定の切換時間(約0.3秒)で切換りません。
本切換用開閉器の負荷側に残留電圧があるとき、短時間に常用側より予備側へ切換動作を行えば、予備側の電源電圧と負荷側の残留電圧との位相の『ずれ』により過電流が流れて、遮断器(CB2またはCB3)を遮断させることがあります。
そこで、負荷側の電圧が充分に降下したことを確認してから切換操作をするなどの配慮が必要です。この場合GまたはZ形を使って外部でいろいろな制御回路を組まれるようお奨めします。
なお、負荷側には残留電圧の発生がなく、電源側にだけ残留電圧の発生があれば切換時間はのびますが、遮断装置を遮断させることはありません。