搾乳牛スラリー(糞尿)にてメタン発酵によるバイオマス発電を行うと、消化液が発生します。この消化液は多くの場合、液肥として農地へ散布されます。 しかし、農地にも限りがあり、消化液の受入れには限界があります。また、環境面からも制約が掛かりつつあります。
戸上電機製作所では、窒素成分が多い、搾乳牛スラリーのメタン発酵消化液を排水処理し、河川放流を可能としました。
搾乳牛スラリー消化液は、他の消化液と比較すると、原水由来の窒素成分が多く残留しており、排水処理が非常に困難な水質となります。
この度、長年の当社でのノウハウの積み重ねにより、ご提案可能となりました。
バイオマス発電を検討中のお客様、もしくは既にバイオマス発電を設備しているが消化液の処理にお困りのお客様は、当社システムもご検討下さい。
①改質槽
これまで困難といられていた酪農メタン発酵残渣消化液の排水処理が可能となりました。
②前処理
改質液を前処理にて、シサを除去します。シサは堆肥へ、分離した液はさらに固形分を除去するため、凝集分離を行います。
③凝縮分離
凝集したフロックをろ布へ注ぎ、スクリュープレスによる脱水を行い堆肥にさせます。
④脱窒槽・硝化槽
脱水ろ液中のBOD成分を生物処理します。
また、脱窒槽(無酸素槽)を前段に設け、硝化槽(好気槽)の一部を脱窒槽(無酸素槽)に返送し、脱窒を行います。
脱窒に不足するBOD成分を補うため、メタノール添加を行います。
硝酸性窒素等100mg/Lをクリアする『戸上電機式多段脱窒素法』(特許出願中)
⑤膜分離槽
バルキング、スカム対策のため、膜分離式活性汚泥法を採用しています。膜分離法は、活性汚泥濃度を高められるため、SSはもちろんのこと、BOD、T-N処理能力にも優れます。
また、当社は、膜目詰まりを低減するための制御技術を装備しています。
⑥放流
生物処理を行い、膜処理した処理水を河川等へ放流します。
※水質基準はクリアしますが、着色成分は一部残ります
| 項目 | 処理水 | 一律排水基準 |
|---|---|---|
| pH | 8.6 | 5.8~8.6 |
| BOD(mg/L) | 36 | 120以下 |
| SS(mg/L) | 20 | 150以下 |
| 硝酸性窒素等(mg/L) | 57 | 100以下 |
メタン発酵消化液排水処理技術 紹介動画
水質例
| 項目 | 消化液 | 改質後 | 処理水 | 一般排水基準値 |
|---|---|---|---|---|
| pH | 8.0 | 8.0 | 8.6 | 5.8~8.6 |
| BOD(mg/L) | 3,560 | 8,990 | 36 | 120以下 |
| SS(mg/L) | 22,500 | 26,300 | 20 | 150以下 |
| T-N(mg/L) | 2,120 | 2,180 | - | 60以下 |
| 硝酸性窒素等 | - | - | 57 | 100以下 |
消化液の脱水を可能に、効率の良い凝集分離に成功!
消化液は、スラリーと同じく高濃度であり、BOD/N比のバランスが悪く排水処理ができません。
さらには消化液は、改質した後でも凝集剤にて凝集しにくい性質があります。
しかし!専用凝集剤トガミフロックTC-441を使用することで、効率の良く凝集分離し、スラリー処理を応用した排水処理が可能となりました。
専用凝集剤トガミフロックTC-411の使用








