コントロールセンタ MFR-D1形
MFR-D1形
コントロールセンタ MFR-D1形
特長
マルチファンクションリレーを搭載し、運転、保護、監視として必要な機能を複合電子化した高機能のコントロールセンタです。
- 過負荷、欠相、地絡、過電流保護、プレアラーム(過負荷、地絡)、MC(電磁接触器)の投入・遮断渋滞検出、アンサバック信号監視による意図しない運転停止の異常検出など、保護機能を大幅に強化しました。
- 負荷電流、漏洩電流、故障トリップ電流、故障コード、設定値、運転履歴データをモニタに表示します。モニタモードLEDと単位表示により内容も一目瞭然です。
- 256種類のシーケンスの中から最適なパターンを選択可能です。多様な外部入力信号に対して柔軟性のある選択が可能です。また、瞬停限時再始動、故障出力の設定、伝送異常時の運転パターンも設定でき、多様なシーケンス制御が可能です。
- 2通りのネットワーク(DeviceNet, CC-Link)に対応した機種を準備しており、用途に応じて小規模なシステムから大規模なシステムまで多様なネットワークを構築可能です。
- 入力(固定3点、選択最大8点)、出力(固定2点、選択最大5点)、アナログ入・出力(各1点)を装備しており、選択入出力については機能を自由に選択できます。選択入出力の最大点数は、選択した制御方式により異なります。
- 有効電力(kW)と有効電力量(kWh)の計測機能を持ち、省エネ監視に利用可能です。
※本器は計量法第16条により電気料金取引や按分には使用できません。 - 設定されたデータや履歴データは不揮発性メモリに保持され、長期間の停電時にも失われません。
- 表面パネルには保護カバーがあり、意図しない誤操作を防止しています。
定格および仕様
項目 | 仕様 |
---|---|
制御電源(標準) | AC100V(AC85-132V) |
突入電流 | 20A以下、3ms以下(AC100V 50Hz) |
消費電力 | 8VA以下(入力、出力負荷含みません) |
定格周波数 | 50/60Hz(整定で選択) |
絶縁抵抗 | 電気回路一括大地間10MΩ以上 |
耐電圧 | 充電部一括大地間AC2kV・1分間 ただし、通信線、CT、ZCT、アナログ入出力端子は除きます。 |
周囲温度 | -10~55℃(氷結しないこと) |
保存温度 | -20~70℃(氷結・結露しないこと) |
相対湿度 | 20~90%RH(結露しないこと) |
使用雰囲気 | 腐食性ガス、過度の塵埃がないこと |
接地 | D種接地(100Ω以下) |
質量 | 約470g(MFR-D1-C) 約430g(MFR-D1-D) |
許容瞬停時間 | 20ms(運転継続) |
耐ノイズ (減衰振動波ノイズ) |
整定電流値の95%の電流を通電した状態において、1~1.5MHz、 ピーク電圧2.5~3kVの減衰振動電圧を2秒間印加。※制御電源部、出力部 |
耐ノイズ (高周波ノイズ) |
ピーク電圧2.0kV方形波インパルス性ノイズ (1ns/1μs、100ns・10分間) ※制御電源部、I/O部 |
耐静電気ノイズ (前面パネル部) |
金属部接触 ±8kV パネル面(非金属非接触) ±15kV |
電波ノイズ | 電波周波数帯:50MHz帯/144MHz帯/430MHz帯 5W,1200MHz帯・1W |
雷インパルス | 制御電源一括大地間 4.5kV(1.2/50μs) |
耐ひずみ波 | 基本波に対し30%の第5調波を含有した整定電流の95%を印加し 誤動作・誤表示無きこと |
過負荷耐量 | 電流入力部:三相補助CTの2次電流の定格20倍2秒間2回 |
入出力接続方式 | コネクタ方式 適用電線 芯線サイズ:AWG24~18 被覆外形:3.1mm max. |
準用規格 | JEM 1356 1994 電動機用熱動形および電子式保護継電器 JEM 1357 1995 電動機用静止形保護継電器 |
保護機能
- 保護機能仕様
項目 | 仕様(注) | |
---|---|---|
動作値 | 動作時間 | |
過負荷保護OL | 整定電流値の115%固定 | 2~64s、Lock |
欠相保護SP | 40/60%、Lock | 2s固定 |
過電流保護OCI | 110~600%、Lock | 0.2~9.0s |
不足電流保護UC | 30~80%、Lock | 1~9s |
過電流保護OCI | 110~600%、Lock | 0.2~9.0s |
漏電保護OCG | 30/100/200/500mA、Lock | 0.1/0.3/0.5/1.0s |
瞬停再始動リレー | 瞬停補償時間Lock0.2/0.5~5.0s 限時再始動時間0.0/0.5/1.0~60s 瞬停判定時間0.2/0.04s/non |
|
電源プレアラーム | 50~110% | 1~15min(分) |
漏電プレアラーム | 30~60% | 10s固定 |
漏電警報 | 15/50mA | 10s固定 |
各保護機能は整定にてロック(Lock)可能です。
OL、OCI、UC、OCAの基準値は整定電流値(コード0-2.)です。
整定電流値はCT1次定格電流値の25~100%を設定できます。
- 外部シリアルインタフェース
形式分類 | 上位インターフェース | パソコンローダインターフェース |
---|---|---|
MFR-D1-D | DeviceNet | EIA-ES-422 (全機種標準装備) |
MFR-D1-C | CC-Link |
(注)各インターフェースの通信マニュアルを準備しております。
- 計測・表示仕様
項目 | 有効表示範囲 | 表示範囲と精度 |
---|---|---|
負荷電流IL | 2.5%~CT定格~CT定格×10倍 最大相(R/S/T相表示も整定で可) |
±1.5%FS:0,2.5~125% ±5%FS:125~1000% |
外部アナログ入力Ai | アナログ入力0V~10Vを整定値で 指定する下限値と上限値の間で表示 |
外部信号の精度は含みません。±5%FS |
零相電流IG | 10~500mA | ±5%FS:0,10~500mA |
有効電力・有効電力量 | 簡易計測方式 有効電力P=√3×IL×V×pf ここでILは負荷電流 電圧Vは整定します。 V=90-480V(2Vステップ) |
電圧と電流が大きく変動する場合は 実際の電力(電力量)と異なる場合があります。 |
- 運転制御
制御方式の種別
制御方式 | 内容 |
---|---|
非可逆回路 | 運転シーケンスは256通りの固定パターンから選択。 可逆運転インタロックタイマを装備 |
可逆回路 | |
オープントランジション2Mag | スター運転時間、スター・デルタ切換時間、始動抵抗器保護時間を きめ細かく設定可能。 |
オープントランジション3Mag | |
クローズドトランジション | |
電源送り回路 | 運転制御は行わず、計測・保護リレーとして動作。 |
Mag、Ctt、Ans信号 b接点方式 |
設定変更の際に制御方式が自動的に決定。 |
運転モード
運転モード | パネル面表示 | 有効な操作場所 |
---|---|---|
直接 | 直接(DIR) | パネル面の運転制御スイッチ |
現場 | 遠方(REM) | 運転制御機能に割り付けられた外部Di/DO記号 |
中央 | 遠方(REM) | 上位コントローラ |
- 入出力仕様
入力 | 固定3点(正転、停止、88Fans) | 電圧ON/OFF入力 DC24V ON電圧15V以上 |
---|---|---|
選択8点(29通り) 選択した制御方式により点数の最大は異なります。 | ||
出力 | 固定2点①正転(MCS)、②停止・故障(トリップ) | 最大開閉容量AC250V 5A、DC24V 5A 許容連続通電電流1A |
選択5点(18通り) 選択した制御方式により点数の最大は異なります。 | ||
アナログ入力 | 1点(非絶縁)DC0~10V 入力インピーダンス10kΩ以上、許容入力電圧±DC40V | |
アナログ出力 | 1点(絶縁)DC4~20mA 許容負荷300Ω以下、応答時間2秒以下 |
- 履歴データ
運転時間、正転運転回数、逆転運転回数、負荷電流最大値、負荷電流最小値
故障動作回数(外部トリップ回数、OL回数、SP回数、OCI回数など)プレアラーム回数、故障履歴など
詳細については別途お問合せください。