低圧配線路探査器 Super ラインチェッカ
TLC-C
低圧配線路探査器 Superラインチェッカ
用途
新設・改修工事前およびメンテナンスや不具合時の配線チェックに最適です。
特長
- ブレーカ及び配線路の探査が一人でできます。
- 活線状態でブレーカ探査などができるため、時間に縛られることなく作業ができます。
- 死線状態で漏電点の探査ができます。
- クランプセンサでさらに確実な探査ができます。
- 音と光で表示するため判定が簡単です。
- 信号漏洩防止ユニット(オプション)で探査回路以外への信号漏れを防止します。
- NETISへ登録済みの技術です。(登録番号:QS-200008-A)
※NETIS とは国土交通省により新技術に関わる情報の共有及び提供を目的として整備された新技術のことです。
NETIS に登録されている技術を公共工事に使用することで、工事成績標定への加点や総合評価落札方式での加点などのメリットがあります。
機能
- ブレーカ探査(活線)
- 漏電点探査(死線)
- 埋設線探査(活線/死線)
- ケーブル探査(活線/死線)
- 回路電圧チェック(100V/200V/400V)
仕様
- 送信器(形式:TLC-C-T)
適用電圧範囲 | AC50/60Hz・DCともに12~528V |
---|---|
方式 | 電流消費型 |
信号周波数 | 5kHz |
信号電流 | 200mAp |
信号時間 | 30ms |
信号周期 | 500ms |
動作表示 | LED(黄) |
電圧表示 | LED(赤)(100V・200V・400V) |
形状 | 112(H)×82(W)×30(D)mm |
質量 | 約111g |
- 受信器(形式:TLC-C-R)
検出方式 | 信号電流によって発生する磁界を検出 |
---|---|
検出周波数 | 5kHz |
内蔵センサ | コイルセンサ2個(電線探査用コイルおよびブレーカ探査用コイル) |
外部センサ | クランプセンサ(プラグ接続式) |
判定方法 | 10個の判定用LED(赤)点滅(受信レベル表示)およびブザー音 |
感度切替 | クランプ、電線、ブレーカ、経路、漏電の5段階モード切替え および各モード共通のL(低)/H(高)感度切替え |
漏電探査可能 線路条件 |
地絡抵抗2kΩ以下 対地静電容量0.01μF以下 |
電源 | 9V乾電池×1個(マンガンまたはアルカリ乾電池) |
電池寿命 | 約8時間(マンガン乾電池20℃連続受信) |
電池寿命表示 | BAT-LED(青)(点灯=良/点滅=交換時期/消灯=使用不可) |
オートパワーオフ | 無操作になってから10分後に自動オフ |
オートパワーオフ警告音 | 1.5秒(ON)→5秒(OFF)→1.5秒(ON)→5秒(OFF)→3秒(ON)の 最後の3秒のブザー音終了後、電源OFF |
適用クランプセンサ | クランプセンサ(M)(内径Φ24)(標準付属) 適用電流 AC50/60Hz DC100A クランプセンサ(LL)(内径Φ68)(オプション) 適用電流 AC50/60Hz DC500A クランプセンサ(L)(内径Φ40)(オプション) 適用電流 AC50/60Hz DC300A クランプセンサ(S)(内径Φ8)(オプション) 適用電流 AC50/60Hz DC30A |
形状 | 193(H)×51(W)×33(D)mm |
質量 | 約135g(乾電池含む) |
- クランプセンサ(形式:TLC-C-F1)
適用電圧範囲 | AC50/60Hz・DCともに最大528V |
---|---|
適用電流 | AC50/60Hz・DC100A |
クランプ部内径 | φ24 |
適用クランプ箇所 | 低圧絶縁電線の絶縁被覆部分(裸導体へのクランプは禁止) |
信号ケーブル長 | 約90cm |
形状 | 100(H)×60(W)×26(D)mm |
質量 | 約81g |
使用方法
1.活線状態のブレーカ探査
①分電盤の扉を開け、受信器の先端部を保護カバーの上から
各々のブレーカハンドル部(電源側)に順次当てて下さい。
②判定用LEDが最も多く点滅したブレーカが該当のブレーカです。(ブザーも継続してなります。)
<クランプセンサ使用時>
- 判定用LEDがもっとも多く点滅する電線の近く(主として両隣りの電線)で
- 受信器が若干反応する場合はクランプセンサを使用して探査します。
- ①ブレーカ接続線またはニュートラル線に、クランプセンサをクランプします。
ご注意
- ・クランプモードのノイズカット機能は非接触探査よりもHIレベルのノイズカットを行います。
- 探査時は少なくとも3秒間はクランプして下さい。
- ・オプションのクランプセンサ(S)は、スライドレバーを引いてクランプします。
- ・複数のブレーカで受信器が反応するような場合や、探査回路以外に信号を流したくない場合には、
- オプションの信号漏洩防止ユニットを使用する事により確実に探査できます。
2.死線状態の漏電点探査
①漏電が発生しているブレーカを『切』にします。
②送信器をブレーカの各相に接続し、動作表示LEDが点滅する相を探し接続します。
漏電している相かどうかの判断は、受信器のモード切替えスイッチを電線に、
感度切替えスイッチをHにして、送信器のリードの1本に受信器を当てます。
判定用LEDが点滅する相が漏電している相です。
③埋設線の漏電点探査の場合は、図のように受信器を壁面(または地表面)で
左右に動かしながら、受信器が反応するところを捜し探査を進めます。
反応が弱くなったり、なくなった場所が漏電点です。
④機器の漏電点探査の場合は、機器の端子部電線および、アース線で探査します。
機器のアース線で受信器が反応する場合は、機器内部で漏電しています。
3.死線状態のケーブル探査方法
①分電盤の扉を開け、受信器の先端部を保護カバーの上から
各々のブレーカハンドル部(電源側)に順次当てて下さい。
②判定用LEDが最も多く点滅したブレーカを『切』にします。
③ブレーカ2次側の1相を接地端子に接続します。
④送信器に電池クリップ付コードを接続します。
⑤電池クリップ付コードに9Vアルカリ乾電池2個を取り付けます。
⑥片方のクリップを探査する端子(またはコンセント端子等)に接続します。
⑦他方のクリップを接地端子に接続します。
⑧送信器の動作表示LEDが点滅することを確認します。
(点滅しない場合は接続相を確認下さい。)
⑨受信器で探査します。探査時は、受信器を左右に動かし、
反応を確かめながら探査を進めて下さい。
ご注意
- ・100Ω以下の接地端子に接続して下さい。
4.回路電圧の確認
①送信器を電圧チェックしたい端子に接続して下さい。
回路電圧表示LEDが点滅します。
②点滅位置の表示電圧を確認して下さい。
ご注意
- ・動作表示LEDが点滅しているにもかかわらず、回路電圧表示LEDが点滅していない時は
- 回路電圧が表示範囲以下、もしくは回路電圧表示回路の故障が考えられます。
漏電点探査原理
- 漏電ブレーカの電源側と負荷側の同相に送信器を接続すると漏電点→送信器→接地点のループ回路が
- 形成され、漏電点の接地抵抗に見合った信号電流が流れます。(下図参照)
- この信号電流を受信器によりキャッチし漏電点を探査します。
信号漏洩防止ユニット(オプション)の使用方法
- 探査回路以外の分岐回路からの信号の流入や他回路への信号漏洩を防止することによって
- より確実な探査が可能となります。
- 探査回路と他回路の分岐箇所に本ユニットを接続することにより、該当回路以外への信号の漏れを
- 防止または軽減し、該当回路のみに受信器が反応するようになり確実な探査が可能となります。
ご注意
- ・探査回路によっては、使用効果が少ない場合があります。
- ・インバータの二次側回路では使用できません。
- ・信号漏洩防止接続点より電源側では探査できません。
- ①信号漏洩防止ユニットの回路スイッチ1,2をOFFにします。
- ②接続リードを主幹ブレーカ二次側と分岐回路ブレーカ電源側の間に接続します。
- ※接続詳細は信号漏洩防止ユニットの取扱説明書をご参照ください。
- ③回路スイッチ1,2をONにします。
- ④通常どおりブレーカまたは電線を探査します。
- ⑤探査が完了したら、回路スイッチ1,2をOFFにし、接続リードを取外します。
標準価格
形式 | 標準価格(税別) |
---|---|
TLC-C | 109,000 |
オプション品
品名 | 標準価格(税別) | 備考 |
---|---|---|
クランプセンサ(S) | 48,500 | クランプ部内径Ø8 |
クランプセンサ(L) | 29,000 | クランプ部内径Ø40 |
クランプセンサ(LL) | 66,800 | クランプ部内径Ø68 |
信号漏洩防止ユニット | 36,300 | 複数ブレーカ( 接続線) で、ほぼ同じ程度に受信器の判定用LEDが 点滅する場合にご使用ください。 |