地中線地絡事故点探査装置 LUPIN
SLU-A
地中線地絡事故点探査装置 LUPIN
用途
地中に埋設された低圧および高圧配電線の地絡事故点を探査する装置です。地中埋設線の地絡事故の増加が懸念されている状況で、事故点探査には苦慮しており短時間で正確な事故点探査を行えることが課題であった中、独自の探査原理(Icキャンセル方式:共同特許取得 第5192706)を用いることにより、高精度に地絡事故点を特定することができます。
第59回澁澤賞、JECA FAIR 2015製品コンクールで経済産業大臣賞を受賞しました。
特長
- 系統図・経路図等の設備データなしで電力ケーブルの埋設ルートを地上から探査が可能
- 探査時間が従来方式(低圧ブリッジ)との比較で1/3へ減少
- 短時間で的確に事故点を特定でき、工事費用を削減
- 停止線への信号注入のため配電方式・ケーブル種別に関わらず探査が可能
使用方法
探査区間を非充電状態とし、送信器より探査信号を印加します。地上から受信器で反応を確認しながら進んで行き、事故点より手前は受信器が反応し、事故点以降は受信器が反応しないため、事故点の特定が容易に行えます。
探査原理
地中埋設線は長距離埋設されているため、対地静電容量が大きく、事故点に流れる電流に対して対地静電容量に流れる電流値が大きすぎてしまい、従来技術では事故点の特定は困難であったため、送信器から、事故相と健全相(事故が発生していない相)に180°逆位相の同電圧を印加し、対地静電容量に流れる電流分をキャンセルすることで、正確な事故点特定を可能としました。